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まことの礼拝をする時

ヨハネ福音書4章16~30

ヨハネ福音書は、いくつものお話しが重ねて書かれているという特徴があります。

ここではサマリアの女に「水を飲ませてください」(4章7)と言われたお話しが終わらないうちに、「あなたには5人の夫がいた」(4章18)という話に展開していきます。

次々と夫を失ったという女性は、サマリアの不幸な歴史を反映しています。





イスラエルはソロモン王の死後、南北に分裂しましたが、やがて北王国はアッシリアに滅ぼされます。

アッシリアは占領政策として5つの異民族をサマリアに入植させ、異教の神々を礼拝させようとしました。

「あなたには5人の夫がいた」は、この不幸な歴史をさしています。

北のサマリアと南のユダは、かつて一つの国であったにもかかわらず反目し、ゲリジム山の聖所とエルサレム神殿とどちらで礼拝をささげるのがふさわしいかをめぐって、激しく憎みあうようになったのです。

「霊と真理をもって父を礼拝するときが来る。今がその時である。」(4章23)

ここで「霊」は、神の息吹によって力を与えられること、あるいは目に見えない神の働きを信頼することを意味しています。

「真理」は、神の真実、救いの意志を指しています。

神殿や世を支配する力など目に見えるものに頼るのではなく、神の息吹に生かされて、目に見えない神の御心を求めて礼拝をささげるときが来る、いや今来ている。

そのことに気付くなら、聖所と神殿をめぐってのサマリアとユダヤの対立など、もはや意味のないことだと言われるのです。





主イエスの言葉を通して神の愛に触れ、憐れみ深い主を見上げるとき、

私たちは自分こそ正しいとの思いを打ち砕かれ、争いに終止符を打つことができるのです。

(2014年9月14日)



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