ヨハネ福音書3章1~15
ニコデモは、ヨハネ福音書に3回登場します。
7章ではイエスを捕らえようとする人々を思いとどまらせ、19章では主イエスの遺体を引き取ったアリマタヤのヨセフのもとに葬りの没薬を届けます。
とびきりエリートであるニコデモが、夜、人目につかないよう主イエスのもとを訪ねます。
「神の国を見たい、永遠の命を得たい」と願っていたのでしょう。
「永遠の命」は、ヨハネ福音書に17回出てくるキーワードです。
「新たに生まれなければ、神の国を見ることはできない。」(3章3)
「水と霊とによって生まれなければ、神の国に入ることはできない。」(3章5)
「信じる者が皆、人の子によって永遠の命を得るため」(3章15)から、
「永遠の命を得る」という言葉は
「神の国を見る」「神の国に入る」と同じ意味あいで使われていることが分かります。
「永遠の命を得たい」と願うニコデモに対して、主イエスは
「神の霊(息吹き)を受けて、新たに生まれる」ことがはるかに重要だと宣言されます。
ヨハネ福音書で「霊から生まれる」とは、イエスが神の子であると正しく認識することを意味します。
良心的に生きたいと願いつつも、人の目を恐れ、自分の地位が危うくなることを恐れて、主イエスに従うことが出来ないニコデモは、私たちの姿でもあります。
主の招きに応え、
「みこころの天になるごとく、地にもなさせたまえ」(主の祈り)と祈りつつ、新たな歩みへと踏み出す者となりたいものです。
(2014年8月17日)
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